第49回 青梅マラソンを走りました
最終更新日:2019/02/19
2月15日(日)、「第49回 青梅マラソン」を走りました。マラソン大会としては珍しく30kmの大会です。昨年は大雪で中止になり2年ぶりの開催です。
実は、昨年は足を痛めて元々走れなかったので、今年は無事走ることが出来て良かったです。かつて青梅市に住んでいたこともあり、私にとって一番思い入れのある大会です。かれこれ6回ぐらい参加しています。アップダウンの激しい長丁場のコースなので頑張って走ってきました。
2016年開催の50回大会については「第50回 青梅マラソンを走りました」の記事をご参照下さい。
スポンサーリンク
コース
青梅市役所手前の中途半端な所がスタート地点です。大きな標識が設置されています。ここから約1万5千人が約1kmに渡って並ぶので、最後尾のランナーはスタート地点まで十分以上かかります。
持ちタイムに関わらず、初回参加のランナーは後ろの方に並ぶことになるようです。私の今回のゼッケンは3千番台だったので、スタート地点から数百メートルの位置でした。
今回も性懲りもなくコース図を作成しました。また、今回はGPSのデータを元に高度差のグラフも作成しました(GPSロガーをウェストポーチに入れて走りました)。
このGPSの精度はそれほど高くないので、あくまで参考データと考えて下さい。往路と復路でグラフの形が左右対称になってないですし。なお、このグラフはスタート地点とフィニッシュ地点の高度を0mとして作成しています。
まずはコース全体の説明です。スタートして最初の青梅市街地は比較的平坦なコースですが、市街地を抜けると徐々に坂のアップダウンが始まります。大会情報によると高低差は85.8mですが、市街地以外は最初から最後までアップダウンの繰り返しなので、実感する高低差はそれ以上あると思います。
アップダウンの繰り返しと言うことは、後半の疲労が蓄積してきたところで坂を上る必要があるわけで、前半をいかに抑えて走るかが完走とタイム向上の鍵となります。
スタートからの説明に戻ります。スタートしてしばらくは比較的平坦な青梅市街地を走り抜けます。
東青梅駅を過ぎたところでコースがクランクになっています。ここは道幅も狭く混雑しやすいです。まだここら辺りではスタート時の混雑が続いていると思います。焦らず行きましょう。
クランクを抜けた先が旧青梅街道になります。ここは昔の映画看板が多く掲げられています。
2km地点手前のレコード屋(マイナー堂)は必ず松村和子の「帰ってこいよ」を大音量で流しています。青梅マラソンの名物のひとつです。
市街地を抜けて徐々に山が見え出す3km過ぎから上り坂が始まります。ここら辺りから道幅が広くなり混雑が緩和され走りやすくなってきます。
ここからアップダウンが始まるわけですが、折り返し地点までできついと感じる坂は意外とあまり無いと思います。高度差の図を見ると厳しいと感じるかもしれませんが、思ったよりも比較的ゆるやかな坂が多いです。
坂を上ったら下れるので、下り坂で体力を温存して走れば折り返し地点まで到達出来ると思います。折り返し地点までをヘトヘトになるぐらいだと完走が難しくなると思って下さい。
2015年9月21日追記:上り坂の走り方をキーワードにこちらのページを見に来てくださった方がいらっしゃったので、もう少し説明します。上り坂は、やや前傾姿勢で重心を下げるため手の位置を腰の下で振るイメージで動かすと走りやすいです。歩幅は平地より狭くするのもコツです。
青梅マラソンで問題なのは下り坂です。上りでスピードが落ちるからと言って、下りでスピードを上げてはいけません。下りはスピードにブレーキをかけるぐらいが丁度良いです。私は下りではつま先で着地して出来るだけ足の衝撃を抑えるようにしています。下り坂での足のダメージはあなどれません。後半に効いてきます。後半に脚力を温存するほうが最後まで走り切る可能性が高くなります。
折り返し地点は「青梅マラソン30km地点折り返し」の標識の約40m先です。初めて走ると「まだ折り返し地点じゃないの?」と思ってしまうので注意です。
折り返し地点を過ぎたここからが青梅マラソンの本番になります。アップダウンを繰り返しながら上ってきたので、ここからしばらくは下り坂が多いです。
しかし、21km過ぎの急坂がランナーの勢いを止めます。ここではロッキーのテーマ「Gonna Fly Now」を流している人が居ます。昔は居なかったので、流すようになったのはここ最近のことです。
私はこの坂で過去何度も失敗しました。疲労が蓄積したところで無理をして頑張って走って、ここから急激にペースを落としたことが何回もありました。なので、疲労してる場合、ここは歩幅を狭くゆっくり走るのが正解です。
21km過ぎの急坂を過ぎてもあと2箇所きつい坂があるので注意が必要です。石上前駅付近と宮ノ平駅手前の坂です。疲労していない前半ならばどちらも楽に超えられる坂ですが、少しきついと思います。しかし、最大の難所は超えているので頑張って乗り越えられるはずです。
最後の難所は市街地です。市街地は平坦なので本来は走りやすいはずなのですが、後半は下り坂を走る距離が長いので、平坦な道路が意外と走りにくく感じます。
平坦なので下り坂のように後押ししてくれるものが無いため、自分の力で走るしかありません。更に、フィニッシュ地点はスタート地点から1km以上離れた先なので、精神的にもきつくなります。ここは頑張って気力でフィニッシュ地点までたどり着きましょう。
大会全体について
大会の様子
地元ケーブルテレビ局が中継しており、東京マラソンが始まるまでは都内で最大のマラソン大会でした。招待選手も日本を代表する選手が多く走っています。
高橋尚子さんはシドニーオリンピック金メダル獲得の翌年に優勝、野口みずき選手はこの大会で優勝した年にオリンピックで金メダルを獲っています。
昔から仮装して走るランナーが多い大会でもあります。昔は男でバレリーナとか奇抜な仮装も見かけましたが、今年はキャラクターものが多く、特に妖怪ウォッチのキャラが多かったですね。
青梅マラソンは青梅線沿いを走ることもあり、最初から最後まで沿道の応援があります。ボランティアで給水や給食をしてくれている方々も多く、本当にありがたいです。地元に根ざした大会だなと毎回感じます。
写真はへそまんじゅう総本舗前(5.5km付近)の和太鼓応援です。沿道ではいくつか和太鼓応援がありますが、ここの応援が一番盛大でお腹に響きます。
ゲスト
青梅マラソンのスターターはスポーツで活躍した人が行います(都知事が行ったこともあるので例外はあります)。今年は新体操の田中理恵さんでした。
今年のゲストランナーはアトランタ、シドニー五輪の男子マラソンメダリストのエリック・ワイナイナさんでした。スペシャルゲストとして高橋尚子さんもいらっしゃってました。
高橋尚子さんは21km過ぎでランナーとハイタッチをされてました。私もハイタッチ出来て感激しました。最後はフィニッシュ地点の手前に移動してハイタッチを続けてらっしゃいました。
この日だけで何千人のランナーとハイタッチしたんだろうと感心しました。多分他の大会でも行っているはずで、年間何人とハイタッチしてるんでしょうね?
大会受付
前日ならば青梅市総合体育館、当日は河辺小学校で受付を行います。
前日は開会式の他にトークショー、無料で振る舞われる食事(トウキョウX肉うどん祭り)などもあります。近隣に住んでないと難しいですが、前日に行く価値はあります。
当日は河辺小学校でTシャツを受け取ってからゼッケンをもらいます。Tシャツはサイズ毎に並ぶのですが、Mサイズの列が異様に混雑していて困りました。
逆にゼッケンの受付はすんなり済みました。ゼッケンとTシャツの受付を一緒にすれば混雑も解消するのにと思います。なんとかして欲しいところです。
露天・企業ブース
河辺駅周辺に露天が並んでいて、なんとなくお祭り気分が味わえます。企業ブースは体育館脇の駐車場に固まってあります。しかし、スポーツ関連はあまりなく、地元企業や屋台と一緒にありました。
荷物預かり
荷物預かりは河辺小学校で行っています。ただし、事前申込みの有料なので使い勝手が悪いです。荷物は青梅市総合体育館の開放スペースに置いておくのが良いと思います(貴重品は置かないこと)。私は過去盗まれたことはありません。
心配でしたら、商魂たくましい店が更衣室と荷物預かりを有料で行っていますので、そちらをおすすめします。河辺駅周辺にそんな店がいっぱいあります。
更衣室・トイレ
更衣室は大会会場の青梅市総合体育館にあります。
トイレは体育館や小学校近くの公園などにあります。コース上にももちろんありますが、5kmぐらいトイレがない区間もあるので、トイレに気づいたタイミングで行くことをおすすめします。
参加賞
参加賞はTシャツです。今年は胸元にワンポイントが入っているだけのシンプルなものでした。この大会のTシャツはシンプル過ぎるデザインが多いです。
完走後
今年の完走賞はボールペン付きのストラップでした。昔は無記名、記録記載なしの完走証だったので、それよりは良くなりました。記録はホームページで閲覧できます。また、希望すれば全参加者の大会記録集が後日送られてきます。
完走賞よりも完走後にもらえるスポーツドリンクと梅味のおにぎりの方がありがたいです。これは昔から変わらないです。これをもらえるとようやく終わったなと毎回実感します。
結果
今年の天候は晴れ、スタート時の気温が10度、フィニッシュ時は8度と気温が下がっていました。また、終盤風が強く、後続のランナーになるほど風の影響を受けたのではないかと思います。幸い私は少しの影響だけで済みました。
服装に関しては、アームウォーマーを付けず、Tシャツ短パンで走りました。折り返し地点に向かうほど少し気温は下がりますが、スタート時に気温10度ぐらいだと必要ないかなと思います。これは、大会4日前に折り返し地点から試走して確認していました。
距離(km) | 区間タイム | 到達時間 | 距離(km) | 区間タイム | 到達時間 |
---|---|---|---|---|---|
0 | 2:08 | 2:08 | 16 | 4:31 | 1:18:16 |
1 | 5:43 | 7:49 | 17 | 4:38 | 1:22:54 |
2 | 5:21 | 13:10 | 18 | 4:38 | 1:27:32 |
3 | 4:50 | 18:00 | 19 | 4:20 | 1:31:51 |
4 | 4:45 | 22:46 | 20 | 4:37 | 1:36:29 |
5 | 4:23 | 27:09 | 21 | 4:51 | 1:41:20 |
6 | 4:42 | 31:50 | 22 | 4:48 | 1:46:08 |
7 | 4:39 | 36:30 | 23 | 4:41 | 1:50:49 |
8 | 4:43 | 41:13 | 24 | 4:35 | 1:55:24 |
9 | 4:24 | 45:37 | 25 | 4:56 | 2:00:20 |
10 | 4:35 | 50:12 | 26 | 4:37 | 2:04:57 |
11 | 4:38 | 54:51 | 27 | 4:37 | 2:09:34 |
12 | 4:50 | 59:41 | 28 | 4:39 | 2:14:13 |
13 | 4:50 | 1:04:31 | 29 | 4:42 | 2:18:54 |
14 | 4:40 | 1:09:10 | 30 | 4:01 | 2:22:59 |
15 | 4:35 | 1:13:45 |
今年は比較的前の方からスタートだったので3kmぐらいで走りやすくなりました。1km4分30秒ペースで走りたかったのですが、そのペースで走っているつもりが上り坂が多いので4分40秒前後のペースになってしまいました。しかし、後半に向けて体力を温存する必要があるので、飛ばし過ぎないように気をつけながら走りました。
本当は折り返しを過ぎたらペースを上げるつもりだったのですが、足の疲労が結構あるのを感じていたので、結局ペースはほぼそのまま維持して走りました。ペースを上げると21km過ぎの急坂を上りきれるかが不安でした。
ペースを維持して走ったものの問題の急坂の前で足の疲労が溜まり、動きが悪くなってきました。以降はペースが落ちたものの最後の5kmは気力で走りました。特に仮装して走っているランナーに負けたくない一心でした。
途中で追いついたジバニャンは子供に大人気でした。「ジバニャン頑張れー」と言う子供の声援は正直羨ましかったですね。どうも自分は仮装をしている人に対抗心が湧いてくるのでジバニャンも最後には抜きました。
最後の1kmは4分01秒でラストスパート出来ました。ラストスパート出来たのは良かったですが、21km過ぎの急坂を恐れるあまり全てを出しきれなかったのではないかと後から考えてしまいました。
今回は終始抑え気味のペースで走りました。それが功を奏したのは確かですが、走り終わった後はいつもより身体が動きました。一応過去最高記録だったのですが、素直には喜べませんでした。来年また頑張りたいです。