スキャナタワーを作りました(本体編)
最終更新日:2017/01/26
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スキャナタワー(正面、側面)
本の自炊用にスキャナや裁断機を購入していった所、置き場所に困るようになりました。置き場所に困るだけでなく、スキャナが必要になった時に机の上を片付けて設置するのも面倒になってしまいました。裁断機にいたっては重さが約6kgもあるため、物置と化した部屋から持ち出すだけで一苦労です。そこで、必要になった時にすぐに使えるスキャナ専用の棚を作成することにしました。
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はじめに
今回作ったのはこの記事で紹介するスキャナタワーです。タワーと言っても130cmしかないので、スキャナ専用棚と言ったほうが良いかもしれません。ですが、スキャナタワーのほうが格好良いのと言いやすいのでそう名付けました。まあ、背丈ほどもないPC筐体をフルタワーと呼んだりすることですし、ネーミングセンスはご容赦下さい。
高さ | 130cm |
---|---|
幅 | 60cm |
奥行き(上段棚) | 40cm |
奥行き(中段棚) | 開いた時:50cm、閉じた時:37cm |
奥行き(上段棚) | 30cm |
材料は柱に2×4材を使用し、ベニヤ板と残りは全てSPF材を使用しています。棚板は60x30cm(厚さ5mm)のベニヤ板を加工して使っています。材料費は約1万2千円ぐらいです。木材以外に取っ手、蝶番、粘着シート、ゴムシート等も使ったので、意外と高く付いた感じがします。
製作期間は設計段階からを含めると約2ヶ月です。実際の加工期間は約1ヶ月半です。また、全て手引のこぎりで作成していることもあり時間がかかりました。加工中に設計を何度も見直したことも時間がかかった要因です。自分でも納得の出来ですが、塗装も何もしていないのでせめてニスぐらい塗っておけば良かったなと思っています。
各棚とスキャナの用途

上段(フラッドベッドスキャナ)
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中段(非接触型スキャナ)
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下段(ドキュメントスキャナ)
上中下の3つの棚にスキャナを置くようにしました。各棚には白い粘着シートを貼り付け、上下の棚には更にすべり止めのマットを敷いています。また、台車を自作し、一番下のデッドスペースに裁断機(型番PK-513LN-A)を載せて置いてあります。アクリル板でブックプレッサー(本の押さえ板)も作成しました。台車とブックプレッサーについては、「スキャナタワーを作りました(台車、ブックプレッサー編)」で説明します。
棚 | スキャナ種類 | スキャナ型番 | スキャン対象 |
---|---|---|---|
上 | フラッドベッドスキャナ | CanoScan LiDE 210 | 表紙カバー |
中 | 非接触型イメージスキャナ | ScanSnap SV600 | 裁断したくない本、大型本、不定形なもの |
下 | ドキュメントスキャナ | ScanSnap S1500 | 裁断した本のページ、ハガキ |
スキャナが3台もある理由ですが、使用用途が異なるものを揃えていった結果こうなりました。
本の自炊では背表紙を裁断してドキュメントスキャナでPCに取り込みます。コミック等の表紙カバーはフラットベッドスキャナで取り込みます。ドキュメントスキャナでも取り込めますが、色むらが出たりイマイチ綺麗に取り込めないためフラットベッドのほうを使っています。
非接触型イメージスキャナは、裁断したくない本、大形本の読み取りに使用します。このスキャナは台に載せたものを写真で撮影するような仕組みなので、あまり大きくない立体物でも取り込み可能です。例えば、弁当箱を置いて毎日の弁当の記録を取ることも出来ます。そんなのカメラで撮影すれば良いじゃないかと思うかもしれませんが、決まった焦点距離、画角で毎回撮影するのは至難の業です。そんな変わった使い方をする人が居るかどうか分かりませんが、このスキャナは紙以外でも取り込めるため使用用途が大きく広がりました。
折りたたみ棚
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中段棚の開閉
中段の棚は折りたたみ出来るようにしました。棚を折りたたむために最初は一般的な平蝶番を使う予定でした。しかし、どうしても出っ張りが出来てしまうため、ドロップ蝶番を使うことにしました。これを使えば棚を開いた時に平らになります。

平蝶番
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ドロップ蝶番
下の写真はドロップ蝶番で可動棚をつないだ直後の状態です。
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ドロップ蝶番を取り付けた中段棚
この後、ベニヤ板を留めているネジ穴の箇所はパテで埋めて完全に平らにしました。ドロップ蝶番のネジ穴も埋めました。この時に使ったパテはタミヤのエポキシ造形パテ、プラモデル用です。手近にあったものを使用しただけなので、普通は使わないでしょうね。
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パテでネジ穴を塞いで平らにした状態
パテ埋め後の写真を撮り忘れてしまったのですが、下段の棚の写真は残っていたのでお見せします。ベニヤ板をネジ13本で留めていますが、ネジ穴が目立たなくなっているのが分かります。
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中段棚を閉じた状態
後は開閉する棚の裏側に取っ手を付けました。これにより棚の開け閉めがしやすくなりました。

白の粘着シートを貼り付けた中段棚
最終的に白いシートを全面的に貼って中段の棚は完成しました。
これは、ホームセンターの壁紙コーナーにあった粘着シートです。ScanSnap SV600は基本的に付属の黒いシートを敷いて対象をスキャンするのですが、スキャン対象が黒い場合に読み取りにくくなるので、棚の見た目とその対策を兼ねて貼っています。黒い対象物をスキャンする場合、付属シートを外せばスキャンしやすくなる訳です。
記事が長くなってしまったので、台車とブックプレッサーの説明は「スキャナタワーを作りました(台車、ブックプレッサー編)」に続きます。
参考
スキャナタワー作成時に使用した道具や材料について紹介します。
ライフソーとZソーガイドのセットで使用しました。これで素人でも手引でまっすぐに木材を切断できます。
取っ手はホームセンターに行けば豊富な種類が用意されていますが、ドロップ丁番はほとんど置いていないことが多いです。