[Nintendo Switch]ゲームレビュー:OPUS-地球計画
最終更新日:2018/01/15
Nintendo Switch版の「OPUS-地球計画」のゲームレビュー記事です。500円で購入できるゲームとしては非常に楽しめました。宇宙や探索タイプのゲームが好きな人におすすめです。
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内容と感想
ストーリーは、ゲーム内に出てくる「地球探索プロジェクト宣言」が参考になるのでいきなり引用します。
「地球探索プロジェクト宣言」
人類が宇宙に進出してから100万年が経過した今、
改造された遺伝子の問題点が次々に明らかになっている。
しかし、おおもとの遺伝子記録は既に失われている為、
我々は欠損した遺伝子を修復する事ができない…
もし、人類の起源であるといわれている、
「地球」を探し出すことができれば、
人類は生き延びることが出来るかもしれないのだが…。
ゲームの目的は、ロボットである主人公のエムを操作して地球を探すことです。望遠鏡を使って星空を調査します。
どちらかと言うと感情に訴えかけるゲームなので、アクションゲームなど動きが激しいゲームが好きな人には多分向いていません。元がスマホ用ゲームとして作られたこともあり、基本的には単純作業です。そのため、難しいゲームが好きな人にも向いていません。ちょっと暇つぶしに遊んでみる感覚で遊ぶのが一番良いのではないでしょうか。500円なのでお財布にも優しいのでおすすめです。
ゲーム開始前にヘッドフォンを使用することを勧められます。音楽は宇宙空間を漂ってる感じがして、かなり没入感があります。全体的に音楽も良かったです。
エムは宇宙船OPUS号の乗員リサに作られたロボットです。ロボットなのに感情があるので、感情移入しやすかったです。本作は海外作品ですが、台湾のデベロッパー(SIGONO)の作品です。そのため、洋ゲーにありがちな無機質なロボットの雰囲気は無く、ドラえもんなどの影響を受けているのかもしれません。
ストーリーは感動できる内容です。ゲーム開始時はエムとOPUS号の乗員のリサとマコトが登場します。しかし、すぐにエムだけになってしまいます。地球探しと宇宙船内部の調査を繰り返していくと、リサ達に一体何が起こったのかが明らかになってきます。短編映画を見ている感じで、最後のエンディングは泣く人もいるのではないでしょうか。私は特にエムとリサの絆(きずな)に感動しました。
残念だったのは、望遠鏡の操作でズームイン、ズームアウトが出来ない点です。今どこにいるのかが把握しづらく、終始右往左往している感じでした。
全体的に単純作業ではあるのですが、星空が綺麗で飽きずに最後まで一気にクリアすることが出来ました。エンディングまでは約2時間でたどり着けます。全ての要素を攻略しても3時間程度で終わると思います。500円の価格を考えるとかなりお買い得な作品です。
翻訳
本作は翻訳に定評のあるフライハイワークスが手がけています。今の所、フライハイワークスが手がけたNintendo Switch作品に失敗作は無いように見えます。私は他にヒューマン・リソース・マシーンを購入してますし、今後もキャットクエストやGolf Storyを購入予定です。
特に日本語は違和感なく楽しめました。主人公のエムの愛称を「チビ缶くん」と訳しているのが特に気に入りました。英語では”my little tinman(私の可愛いブリキ男)”なので、日本語的に親しみがこもっています。まあ、当のエムは非常に嫌がってましたが……。
原題は”OPUS: The Day We Found Earth”となっています。これでなぜ「地球計画」なのかと思ったのですが、台湾でのタイトルが「OPUS 地球計畫」なので、そのまま「地球計画」となったようです(畫は画の異字体)。
なお、主人公の名前は英語では”Emeth”です。カタカナにすると「エムス」か「エメス」になると思います。しかし、「エム」のほうが呼びやすいですね。ちなみに英語名の”Emeth”は、エムが見つけた惑星の型番として残っています(EMETH-105など)。
残念だったのは、メニューから選択できる「ボーナス」の内容が英語の音声メッセージだったことです。おそらく、開発者のメッセージだと思うのですが、英語が聴き取れず理解できずで残念でした。
続編:OPUS 魂の架け橋
「OPUS 地球計画」の続編である「OPUS 魂の架け橋」発売が決定しました。既にiOS、Androidでは配信されています。Nintendo Switchでの発売時期は未定です。
ただし、続編と言っても同じ世界の精神的続編とのことです。詳細は公式ホームページをご覧下さい。
次のページは完全にネタバレになってしまうので、ゲームクリア後に読んで下さい。内容は、ゲーム内で明確に語られなかった、リサがどうなったかの考察です。