第53回青梅マラソンを走りました
2019年2月17日(日)、「第53回青梅マラソン」を走りました。今年は暑くて少し苦労しました。
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目次
コース
全長30kmの往復コースです。スタート地点は青梅市役所手前です。そこから青梅街道沿いに約14.7km先の折り返し地点を目指します。フィニッシュ地点は、スタート地点を約800m通り過ぎた場所の青梅市総合体育館になります。
標高が分かるように国土地理院のGPSデータを元に図を作成しました。
青梅マラソンは多摩川の上流方向に走るコースですが、単純に上り続けるのではなく、かなりのアップダウンがあります。
図はかなり圧縮して描いているため急勾配に見える所もあります。しかし、そこまでの急坂はありません。図で最も急坂に見える軍畑(いくさばた)から二俣尾までの坂(8km、21km付近)も斜度5%、角度にすると約3度程度でしかありません。ただし、後述しますが実際に走るとかなりきついです。
ついでと言っては何ですが、コースを3次元に表示してみました。これを見ても走る参考にはならないかもしれませんが、なかなか面白いものが出来たなと思っています。
では、コース説明に戻ります。
往路の注意点は二俣尾駅を過ぎた8km地点の下り坂です。ここはスピードが出るので、坂を下った後もそのままのペースで走ってしまうと危険です。
坂を下り終わった後はペースを一旦元に戻しましょう。ここでスタミナ、脚力を使ってしまうのは損です。
往路全体で言えるのは、少なくとも折り返し地点まではやや抑えめのペースで走ったほうが良いでしょう。スタミナ、脚力を温存するのが青梅マラソン攻略の鍵です。
復路は21km過ぎの上り坂が最大の難関になります。おそらく10人中10人がここが一番きついと言うはずです。
ここに到達するまでにスタミナ、脚力が尽きていると地獄を見ます。何がきついかと言うと、ずっとだらだらと上り続けるので、足を休めるタイミングがないのです。
また、ここを過ぎたら下り坂ばかりでもなく、やはりアップダウンが続くため、この坂で脚力を使い切ってしまうとそれ以降で地獄を見ます。しかし、最大の難所は超えているので、ペースダウンして歩くことになったとしても踏ん張ってフィニッシュ地点を目指しましょう。
意外とつらいのは、青梅の商店街に戻ってきてからです。ほぼ平坦なので、下り坂の後押しがありません。しかし、ここまで来ればあと一息なので、頑張ってフィニッシュ地点に向けて足を進めましょう。
上の写真に写っているのはCDショップのマイナー堂さんです。松村和子の『帰ってこいよ』のサビの部分を毎年流されて青梅マラソンの名物になっていました。残念ながら今年の3月末で閉店するそうです。今までありがとうございました。
大会全体について
受付
当日受付は、河辺小学校の正門側から並び、最初にビニールの袋をもらいます。次にTシャツ、ゼッケンの順番で受け取ります。
4、5年前より混雑も解消され、かなりスムーズに受付が流れている印象を受けました。
大会事務局から送られてきたダイレクトメールを中身も見ずに会場まで来る人もいるかもしれません。ゼッケンの裏に貼るメディカルチェック(病歴、アレルギー、緊急連絡先等)のシールが入っているので、事前に家で書いて持ってきましょう。一応、当日記載するための場所は用意されています(上の写真)。
荷物預かり
手荷物は大会申込時に2千人限定で予約受付しています。そのため、予約していない場合、当日行っても大会としての荷物預かりはありません。ただし、上の写真にあるように貴重品の預かりのみ河辺小学校と体育館などで行っています。
荷物は体育館などに適当に置くか、河辺駅の周辺で荷物預かりを行っている店がたくさんあるので、そちらに預けるしかないでしょう。
しかし、荷物に関して大会ホームページのQ&Aにも書かれていないのは不親切だと思います。
体育館の様子、更衣室
フィニッシュ地点そばの体育館に入るには、ゼッケンを見せる必要があります。大会関係者が確認しているので、必ず見える状態にして入るようにしましょう。
当日の体育館の様子はこんな感じです。言い方は悪いかもしれませんが、花見会場の場所取りみたいな感じで混雑しています。ステージ上、観客席まで開放されていますが、写真を撮影した午前9時半時点でほぼ埋まっている状態なので、場所取りはお早めに。
体育館には更衣室も用意されています。更衣室は青梅市立総合病院にも用意されています(こちらは行ったことがないので詳細不明)。
トイレ
大会会場周辺は多数のトイレが用意されています。どこも混雑していますが、おすすめは体育館の裏、フィニッシュ地点の奥に大会用に設置されたトイレです。そこが一番トイレの数が多いので、すぐに利用できるはずです。
逆に一番おすすめできないのは体育館のトイレです。地下にあるため、どれだけの人数が並んでいるか分かりにくく、待ち時間が予想できません。
コース上には7箇所のトイレが用意されています。また、コース途中の全ての駅の外にトイレがあります。コースから遠く離れた駅もあるので、全ての駅が利用できるわけではありませんが。
大会会場周辺の様子
青梅マラソンの特徴は大会会場周辺に多くの屋台が並んでいることです。ちょっとしたお祭りの雰囲気があります。
フィニッシュ地点の奥にはランニンググッズ販売や飲食ブースなどの店が出店しているギャラリープラザがあります。
このギャラリープラザ以外に市役所の駐車場にグルメフェスティバルも開催されていました。ランナーの付き添いで来られている方は、そちらのほうが食事もできるので暇つぶしには良いかもしれません。ただし、体育館から市役所までは約1.4kmもありますが……。
大会の様子
今年のスペシャルスターターは野口みずきさんでした。写真がうまく撮れなかったので分かりにくいですが、マイクを握っているのが野口みずきさんです。
ゲストの高橋尚子さんが手を振っているのも見えます。
お二人とも青梅マラソンの優勝経験者であり、オリンピック金メダリストです。
フィニッシュ地点100m手前で野口みずきさんがハイタッチをしてくれていました。
高橋尚子さんも例年通りフィニシュ地点前でハイタッチをされていましたが、21km付近のきつい坂でもされていました。
金メダリスト2人とハイタッチをする滅多にない経験を今年はさせて頂きました。
参加賞
参加賞は昨年と同じTシャツと入浴剤(バスクリン)でした。Tシャツだけ紹介します。
今年のTシャツの評価は賛否両論だったようです。私は悪いとも良いとも言えない曖昧な感想です。なぜその感想になるかと言うと、目立たないデザインだからです。
マラソン大会のTシャツは派手な配色のものが多いので、何か物足りない第一印象でした。普段使いするには良いデザインですが、ひと目で青梅マラソンと分かるデザインが良いなと思います。
せめて文字を派手な配色なら違った印象だったかもしれません。
完走後
完走後にメダルとおにぎり、ヴァームウォーターをもらいました。昨年はヴァームゼリーが付いていたので配布物が減りましたが、例年はおにぎりと飲み物なので元に戻った感じです。
おにぎりは例年通り梅干しです。ちなみに、毎年家で撮影するために持って帰るので、私にとっては翌日の朝食です。
完走メダルは今年は長方形でした。他の大会でも四角形のメダルをもらったことがないので、多分珍しいのではないでしょうか。
歴代のメダルを並べてみました。重さは46グラム前後でほぼ同じです。来年のデザインが楽しみです。
青梅マラソンは給水所が少なすぎる
あえてここで青梅マラソンの問題点について取り上げます。
30kmの部はスタートから約10km走るまで給水所がありません。記憶では過去の大会でも同じです。前々から思ってはいたのですが、これは問題ではないでしょうか。
今年は最高気温が11度を超え、天気も非常に良かったので特に往路が非常に熱く感じました。スタート時に高橋尚子さんが脱水症状に気をつけて給水をしっかり取りましょうと仰っていましたが、水がないのでは給水のしようがありません。
なぜあえてこの点に言及したかと言うと、帰りの電車で倒れた人を2人も見かけたからです。同じ車内で2人だったので、かなりびっくりしました。
倒れた原因が脱水症状だったのか疲労だったのか不明ですが、過去そんな人を目撃した経験がありません。なお、2人ともすぐに意識を取り戻して椅子に座っていたので大事ではなかったようです。
Twitter情報によると福生駅で青梅マラソン参加者の脱水症状と思われる急病人救護もあったようです。
また、私の知人も折り返し後に太ももがつって苦労して完走していました。これは脱水症状が原因と思われます。
青梅マラソンは沿道で給水や給食をボランティアで行っている人が多くいらっしゃいます。大会関係者はそれらの私設エイドに甘えてないでしょうか。少なくとも給水が往路1箇所、復路3箇所は少なすぎると思います。
特に往路はせめてスタートから10kmまでの間に給水所を1箇所は追加して欲しいです。
タオルやメダルを配るのも良いですが、大会参加費を上げるなら、もっとランナー目線で支援して欲しいと言うのが私の願いです。
結果
結果は2時間50分28秒と平凡なタイムでした。昨年より4分悪くなっています。
距離(km) | 区間タイム | 到達時間 | 距離(km) | 区間タイム | 到達時間 |
---|---|---|---|---|---|
0 | 2:20 | 0:02:20 | 16 | 5:29 | 1:30:12 |
1 | 5:39 | 0:07:59 | 17 | 5:38 | 1:35:50 |
2 | 5:27 | 0:13:26 | 18 | 5:39 | 1:41:29 |
3 | 5:17 | 0:18:43 | 19 | 5:20 | 1:46:49 |
4 | 5:27 | 0:24:10 | 20 | 5:37 | 1:52:26 |
5 | 5:12 | 0:29:22 | 21 | 5:46 | 1:58:12 |
6 | 5:29 | 0:34:51 | 22 | 6:13 | 2:04:25 |
7 | 5:26 | 0:40:17 | 23 | 5:50 | 2:10:15 |
8 | 5:37 | 0:45:54 | 24 | 5:19 | 2:15:34 |
9 | 5:08 | 0:51:02 | 25 | 6:12 | 2:21:46 |
10 | 5:26 | 0:56:28 | 26 | 5:37 | 2:27:23 |
11 | 5:50 | 1:02:18 | 27 | 5:41 | 2:33:04 |
12 | 5:40 | 1:07:58 | 28 | 6:16 | 2:39:20 |
13 | 5:40 | 1:13:38 | 29 | 5:59 | 2:45:19 |
14 | 5:30 | 1:19:08 | 30 | 5:09 | 2:50:28 |
15 | 5:35 | 1:24:43 |
実は青梅マラソンに向けて練習を始めたのは昨年の12月末でした。実質2ヶ月も練習してません。これで良いタイムを出そうと言うのは無理な話です。
1キロ5分30秒ぐらいのペースでしか走れないことは事前に分かっていたので、最初からそのペースを守り、途中からペースが落ちつつもなんとか完走した感じでした。
なんとか最後まで歩かずに走りきれたのは、大会の2週間前にコースを試走したのが大きかったです。
今回は練習不足が明らかだったので、毎年書いている気がしますが、来年こそしっかり練習して望みたいと思います。